逆行性射精について

■逆行性射精について

逆行性射精とは、男性のかかる不妊症の一つで「射精時、膀胱に精液が逆流する」という現象が起こる病気です。
男性の精液は精巣を飛び出した後精管を通り、そのあと精管とつながっている尿道を通った後射出されるようにできています。射精時、尿道と膀胱の間には弁が生じて精液が逆流しないようになっているのですが、逆行性射精の場合はこの弁がないために射精時に精液が尿管を逆流して膀胱に入り込んでしまう為に女性の体内に精液が入り込まず、結果不妊症となってしまうのです。

自分が逆行性射精による不妊症なのか、というのを確認する方法は簡単で、「射精しても精液が出てこない」という症状が出てくればほぼ間違いないと考えてもいいと思います。
ただ、精液が体外に出ていかないだけで、この病気は日常生活には支障は出ません(逆流した精液は尿と一緒に排出されます)。通常の不妊症治療と比べ手順は煩雑になりますが、尿の中から精子を取り出して人工授精する、ということも可能なんですよ。


■逆行性射精の原因

逆行性射精の症状はなぜ起こるのかというと、遺伝というよりは「内臓異常を取り除く為の手術」が原因であると言われています(前立腺など、一部の内臓が遺伝で代々弱い、というのはありますが)。
その原因で一番割合が多いのが前立腺がん、前立腺肥大を主とした前立腺の手術を行った結果精管が傷つけられ、射精障害などの不妊症の症状が出てしまうというものです。病院で前立腺の治療を行う際も、性機能障害が起こり、不妊症になるかもしれない...という説明がなされるそうです(病院のホームページでも必ずといっていいほど紹介されています)。

その他には腹部や骨盤、生殖器など性器まわりの手術を行ったり、ガンや糖尿病といった病気が原因となる場合もありますが、現代の医療では「これが逆行性射精の原因だ!」と特定するには至ってはいません。


■逆行性射精と不妊症克服

逆行性射精の不妊症と確認された場合、それを克服するには薬(抗ヒスタミン薬)を使用して膀胱への逆流を食い止めるという方法をとる他、膀胱から尿が混じった精子を採取するという人工授精の方法をとることもあります(不妊症の原因が逆行性射精のみにある場合、この場合妊娠の可能性は極めて上がるといえます)。

この方法の場合、尿は精子にとって有害なため、尿の成分を除去する為に中和飲料を飲み、さらにその中から精子を採取し、人工授精で使える精子を判別した上で処理する必要があるので、不妊症を扱う病院によっては料金が割高になる可能性もあります。

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