抗精子抗体と不妊症

■抗精子抗体とは

抗精子抗体、とはその名の通り「精子に対する抗体」と定義されています。
女性の生殖器や分泌物(頸管粘液・子宮・膣・卵管)などに出現するもので、精子を異物として認識してそれ以上体内の奥に行かないようその動きを食い止めるようにはたらくのが症状の特徴で、不妊症の原因としては「原因不明の不妊症」のカテゴリに入るそうです(ちなみに、不妊症の原因としては、統計の全体の2.6%くらいになります)。

抗精子抗体の一番厄介な症状は、女性の体内での受精(自然妊娠)を妨げること。
これによって不妊症になった、まさかと思ってチェックしたら、抗体が陽性だった...という方もいますので、不妊症治療を始める前の検査では合わせてこの抗精子抗体が体内にあるかどうかをチェックする必要があるかと思います。


■抗精子抗体の検査

抗精子抗体はどうやって見つけるのか、というと「血液検査」を行って探します。
採取した血液に精子を入れて反応を見るというものです(このチェックで陽性の場合は精子が血中に含まれている抗体に動きを妨げられ動かなくなります)。
また、フーナーテストという検査で頸管粘液内で精子がきちんと動いているかチェックを行うことで、どこに抗体が現れているかというのも知ることができるのだそうです。

なお、この抗精子抗体検査は保険適用外で大体8,000?10,000円、フーナーテストは2,000円くらいの費用がかかるそうですが(これに関しては自由診療の為、不妊症を取り扱う病院によって金額が変わってきます)、治療原因がまだ特定できない...という方は検査をしてみるといいと思います。


■抗精子抗体の不妊症対策

抗精子抗体はいわゆるアレルギーの一種として定義されています(食べ物と同様に、精子に対して拒絶反応が出ると考えると早いと思います。)。
そのため自然妊娠が非常に難しく、自然妊娠はすっぱり諦めて体外受精(顕微鏡受精などですね)を行っているようです。
(なぜか、この抗体をお持ちの方は体外受精の成功率が高いという統計もあります)

ですが、アレルギーにも程度があるように抗精子抗体も強い弱いがあり、不妊症だった方の中には人工授精(AIH)や自然妊娠で子供を授かったりする方もいるといいます。
どうやって不妊症対策をしていくか、というのは夫婦と病院の担当医師の判断にゆだねられます。
金銭的に苦しいならばお金も安く済むAIHでしばらく頑張るのか、一回の値段が高いけども、通常の方法よりも妊娠確率が高い体外受精を行うのか...という選択肢をどう選ぶのかというのもよく相談して決めてくださいね。

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